「毎月、医療保険費をたくさん支払っていて、生活が厳しい」
そんなあなたはもしかして「保険貧乏」な状態になってしまっているかもしれません。
実は、医療保険は困ったときに頼りになる存在である一方、必要以上にたくさん保障を付けて入ってしまうと、保険費が生活を圧迫してしまい、その結果、保険貧乏に陥ってしまうのです。
そこでここでは、保険貧乏になってしまう理由と、今すぐ貧乏から脱却する方法について解説していきます!
現代人に多い保険貧乏とは?
そもそも保険貧乏とは、自分には多すぎる保険に加入してしまい、それが原因で生活がカツカツになってしまうことです。現代では何かと、生活習慣病やがんなどの不安が大きいため、例え年収が高い人であっても保険貧乏になってしまう場合もあるのです。また、具体的に「保険貧乏とはどれくらい保険料にお金をかけている状態のことなのか?」と疑問に思いますよね。
そこでここでは、手取り20万円の20代正社員の例を見てみましょう。
手取り | 20,000円 |
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家賃 | 2,000円 |
食費 | 3,000円 |
携帯電話・ネット代 | 10,000円 |
光熱費 | 6,000円 |
交際費 | 20,000円 |
消耗品の補充 | 5,000円 |
奨学金の返済 | 30,000円 |
自己投資代 | 10,000円 |
その他出費 | 10,000円 |
残高 | 14,000円 |
この方の場合、毎月14000円自由に使えるお金がある計算です。しかし、ここでさらにに保険の出費が増えたらどうなるのか見てみましょう。
- 3,000円の自動車保険
- 2,000円の医療保険
- 3,000円の生命保険
14,000-(3,000+2,000+3,000)=6,000
このように3つ保険に入るだけで、なんと1か月に6,000円だけしかゆとりが無くなってしまいます。
以上のように、「困ったとき、もしものときのための保険」が原因で、生活にゆとりが無くなってしまう状態のことを「保険貧乏」といいます。確かに、もしものときに備えて保険に加入することは良いことではありますが、その保険が原因で生活がパツパツになってしまっては、元も子もないですよね。
既に何かの民間保険に入っている方は、月の総出費を計算してみて、自分が保険貧乏になっていないか確認してみましょう。
子持ちの人ほど貧乏になってしまうかも
子持ちの方は「自分に何かあったときのために、保険はしっかりした保障のものに入るべきだ」とお考えの方が多いです。確かに、子供がいる方なら誰でも、大切な子供を守ってあげたいという気持ちがあると思います。しかし、その親心が原因で、必要以上の保険に入ってしまう方が多いのも現実です。例えば、今の生活を完璧に守るために火災保険、地震保険、家財保険などの多くの保険に入るとします。すると当然ながら毎月の固定費が上がり、家計を圧迫する原因になります。 ただでさえ子供には色々なお金がかかるのに、保険で固定費が増えてしまうと、生活はかなり厳しくなってしまいます。
このように、特に子持ちの方は「子供の将来や生活のために保険に入りすぎてはいないか?」という点について、一度考えてみることが必要です。ここで次章では、具体的にあなたが保険貧乏かどうかを見極める方法を解説していきます。
必要な保障と不要な保障を整理する
保険貧乏になる原因は、保険に入りすぎてしまい固定費が増えてしまうことです。そのため、まず始めにあなたが加入している保険の保障内容が本当に必要なのかどうかを見極めることがポイント。このとき、貯金でカバーできるような保険は全て省きましょう。
「月に3000円くらいだったら、入っていておいて損はないな」
このような重要度の低い保険は、貯金した方が合理的な場合が多いです。例えば、ある程度の貯蓄がある方にとっては入院費の一部くらいはなんとか工面できるでしょう。
一方、家族を養っている方に何か起こったら、仮に貯蓄があっても家族が生活できなくなってしまう可能性も。この場合、万が一の状況に備えて生命保険に入るのはかなり理に適った選択になります。
このように保険貧乏になるリスクを下げるポイントは、求める保証内容を絞り込むことです。無駄な保証を切り捨てるだけで保険貧乏になるリスクは大きく下がります。
特に見直したいのは車の保障
まず、車の保障を見直してみましょう。車の保証の見直しのポイントになるのは、現在の走行状況を確認することとそもそもの車の必要性を考えることです。
まず保険料の見直しに関してですが、車の保険料は走行距離に応じて変わります。この特性を考えると年間の走行距離に応じて保証プランを見直すだけで毎月の支払い保険料がグッと下がります。この走行距離をベースとして車両保険の見直しは最も身近な保険の見直しになります。
さらに、車自体を手放すことを検討するのも効果的です。実際、田舎にお住まいの方は、車が必要な場合が多いですよね。しかし、ある程度公共交通機関が整っている地域にお住まいであれば、電車とタクシーの兼用の方が安上がりです。
FPの手を借りることも考える
このコンテンツでは保険貧乏とは何なのか、どのようにして貧乏から脱却するのかを解説してきました。しかし本当のところ、「保険貧乏になりたくない」というのは誰しも思いますが、自分一人で保証プランの見直しをするのは簡単ではありません。一人で保険の見直しが出来ない人におすすめしたいのは、専門のFP(ファイナンシャルプランナー)に保証内容の見直しを手伝ってもらうことです。FPに相談をすると相談費はかかってしまいますが、それで今後の保険費が減らせるため、長い目で見てお得です。
あなたもぜひ、少しでも保険費を減らすために、FPに相談してみるのはいかがでしょうか。