医療保険は安いものをおすすめする理由 平成28年度の一般社団法人生命保険協会「生命保険の動向」によると、医療保険やがん保険など平成27年の1年間だけで新たに1,988万件もの加入者がおり、平成20年度以降増加傾向にあります。

保険料の安い医療保険、保障内容の充実した医療保険など、保険会社各社から今の時代、消費者のニーズに合った医療保険が発売されているので加入しやすくなっています。

その中でこれから医療保険への加入、または見直しを検討されているあなたへお伝えしたいのが、「保険料の安いものを選ぶ」ということです。

保険料が安い保険は保障内容が手薄なんじゃないかと思うかもしれませんが、保険料が安い保険でも充分な理由をご説明していきます。

また保険料が安いおすすめの医療保険も紹介していますので、新たに検討中の方や見直しを検討されている方は要チェックです。

それでは早速見ていきましょう。


要チェック!安い医療保険に加入する理由

なぜ医療保険は安い方が良いのかいうと、基本的に医療保険は掛け捨て(保険料が返ってこない)の商品だからです。

ケガや病気で入院するともちろん医療費がかかります。その間は収入が減少したり、最悪の場合は職を失い、収入が途絶えてしまうこともあるでしょう。そうした場合の経済的・精神的なダメージをカバーするために医療保険は必要だといえます。

ではもし、医療保険の加入中に入院や手術等を一回もしなかった場合はどうでしょうか?

その場合でも支払った保険料は基本的には戻ってきません。健康でいられるのは何よりですが、高額な保険料の支払いは少々もったいない気もします。

さらに安い医療保険でも充分だというのには、以下の3つの理由があるので順番に説明していきます。

・国民皆保険制度があるから
・高額療養費制度があるから
・手厚い保障が必要な時期は老後だから


国民皆保険制度があるから


この制度は、すべての国民を何らかの健康保険に加入させて、平等に医療を受ける機会を保障する制度です。職種によって加入する組合は異なりますが、会社員であれば健康保険、自営業者や専業主婦は国民健康保険に加入します。

この国民皆保険制度の保障内容として下記の2点があります。

■医療費の自己負担は原則3割で、医療費の負担額が少なくて済む
■子どもの医療費に関して、市区町村ごとに独自の助成金制度がある

1つ目の医療費負担は病院へ行ったことがあればわかるかと思いますが、10,000円の医療費だったとしても自己負担は3割なので実際に支払う金額は3,000円となります。差額の7,000円はご自身が加入している保険組合が支払っています。

2つ目の制度は子ども医療費助成と呼ばれ、子どもの健康増進や子育ての経済的負担を軽減することを目的としています。例えば、東京都新宿区では15歳までの子どもに対し、医療費の自己負担分や入院時の食事療養費を助成するといった制度になります。

この国民皆保険制度を利用することで、医療費の負担を軽減することができます。

高額療養費制度があるから

この制度は1ヶ月間の医療費が高額となった場合に、一定金額を超えた医療費が戻ってくるというものです。

所得金額によっても異なりますが、例えば年収が400万円の方だと1ヶ月間の自己負担額の上限は80,100円+α程度となります。

年齢や所得区分によって異なりますが、自己負担限度額の一覧は以下の通りです。

70歳未満の方
所得区分 自己負担限度額の目安
年収約1,160万円以上の方
(標準報酬月額83万円以上)
252,600円+α
年収約770万~約1,160万円の方
(標準報酬月額53万~83万円)
167,400円+α
年収約370万~約770万円の方
(標準報酬月額28万~53万円)
80,100円+α
年収~約370万円の方
(標準報酬月額28万円以下)
57,600円
低所得者
(住民税非課税)
35,400円


70歳以上の方
所得区分 自己負担限度額
一般
(下記のいずれにも該当しない方)
外来 12,000円 入院 44,400円
現役並み所得者 外来 44,400円 入院 80,100円+(医療費の総額-267,000円)×1%
市町村民税非課税者Ⅰ ※ 外来 8,000円 入院 15,000円
市町村民税非課税者Ⅱ ※ 外来 8,000円 入院 24,600円
※市町村民税非課税者1:70歳以上で被保険者およびその被扶養者全員が市町村民税非課税で、所得が一定基準(年金収入80万円以下等)を満たしている方
※市町村民税非課税者2:70歳以上で被保険者が市町村民税非課税の方

このように自己負担を軽減できる制度があるので、高額な医療費が発生したときは活用しましょう。

手厚い保障が必要な時期は老後だから

入院・通院のリスクが高まってくるのは一般的には老後です。

若年層でもリスクに備えて医療保険は必要だとは思いますが、国からの公的保障もあるため安い保険でも十分カバーできます。

あくまで医療保険は万が一のための備えであり、保険料の安いシンプルなものでもいざという時には十分備えられます。


おすすめの格安医療保険(性別や年齢別・持病がある方)

ここまで、安い医療保険をおすすめする理由を説明してきました。
このパートでは、「具体的にどの医療保険がおすすめなのか」を説明していきます。

医療保険の加入を検討するにあたって大切なことは、複数の医療保険会社を比較、検討することです。

そこで多くの医療保険を調べ、ファイナンシャルプランナーの意見を聞いてきた私が保険料の安いおすすめの医療保険を、年齢や性別さらには持病をお持ちの方向けにそれぞれご紹介します。
※ 保険料の例は満20歳男性で試算


人気保険の比較一覧
名称 新CURE
(オリックス生命)
アクサダイレクトの終身医療
(アクサダイレクト生命)
OKメディカル
(アクサ生命)
最低保険料 1,110円 605円 2,015円
入院給付金 3,000~10,000円 5,000~15,000円
※61~69歳で加入した場合は10,000円まで
5,000~10,000円
1入院支払限度日数 60日 60日 60日
手術給付金 入院しない場合:1.5~5万円(5倍)
入院した場合:6~20万円(20倍)
入院した場合:5~15万円(10倍)
入院しない場合:2.5~7.5万円(5倍)
5~10万円(10倍)
女性向け保障 なし
※新CURELadyという別商品としてあり
あり
なし
加入年齢 0歳~80歳
20歳~満69歳
20歳~75歳
保険料払込免除 なし
あり
なし
セカンドオピニオン あり あり
あり
その他特筆事項 手術給付金が、入院を伴う手術の場合、入院給付金額の20倍という高倍率。

入院が長引きがちな七大生活習慣病、三大疾病の場合、1入院あたりの支払限度日数がそれぞれ120日と無制限に拡大されるのが大きな特徴。
入院保障のみのシンプルな保障内容の場合、保険料は20歳男性で605円と非常に安い。

それでいて、セカンドオピニオンサービスも無料付帯。

また、三大疾病になった時には以後の保険料が不要となるような特約や、女性特有の病気の際に保障額が上乗せとなる特約など、フレキシブルに保障を充実させることも可能。
他の医療保険と比べると割高ではあるものの、持病がある方でも入りやすいいわゆる引受基準緩和型の医療保険。

引受基準緩和型の商品の中では保険料が安い。セカンドオピニオンだけでなく、治療後の相談にものってくれるアクサメディカルアシスタンスサービスが付帯。
一覧にすると違いがわかりやすくなったかと思います。次にそれぞれの商品の人気の理由をお伝えします。

一番人気!新CURE(オリックス生命)

最もおすすめなのがオリックス生命の医療保険「新CURE」です。価格.comなど、各ランキングサイトで1位になるほどの人気を誇っています。

ポイント ⇒ 必要な保障を安い保険料で準備でき、子供も加入できる

保険料が安いのは次に紹介するアクサダイレクト生命の終身医療ですが、七大生活習慣病や三大疾病による入院の場合、1入院あたりの支払限度日数がそれぞれ120日、無制限となり長期入院に対応できるのは大きなメリットです。

また、入院を伴う手術の場合の倍率が20倍。これは他社には無いポイントです。

さらに加入年齢が0歳~80歳なので、子供から年配の方でも加入することができます。保障内容や保険料を見てバランスの良い商品となっています。

毎月の保険料の負担を抑えつつ、必要な保障を得ることができるのでおすすめの保険となっています。より詳しく知りたいという方は下記から知ることができます。

» 新CUREの詳細はこちら


保険料は最安値!アクサダイレクトの終身医療(アクサダイレクト生命)

次におすすめなのが、アクサダイレクト生命の終身医療保険です。

ポイント ⇒ とにかく保険料が安い

アクサダイレクトといえば保険料の安い自動車保険でお馴染みですが、実は医療保険分野にも進出しており、保険料の安い商品を取り扱っています。

この医療保険は保障内容が入院給付金のみのシンプルな保障で、その分保険料が安いのが特徴です。

もちろん、特約を付加して保障を充実させることも可能で、これだけ安いのにセカンドオピニオンサービスまで付いています。

担当医だけでなく第三者の意見を聞くことで治療法のメリット、デメリットを知ることができるので、あなたが納得のいく治療法を選択できると思います。

アクサダイレクトの終身保険は、とにかく安く保険を良いという方にはぴったりの医療保険です。

緩和型ならOKメディカル(アクサ生命)

最後に持病がある方でも入りやすい緩和型医療保険でアクサ生命の医療保険「OKメディカル」をおすすめします。

ポイント ⇒ 持病がある方でも入りやすい

これは上記の2つとは異なり、いわゆる引受基準緩和型とよばれるタイプの医療保険です。
緩和型医療保険は保険料が割高に設定されているものの、持病がある方でも入りやすいのが特徴。さらに、OKメディカルは緩和型の商品の中では比較的安い医療保険となっています。

傷病リスクが高ま中高齢の方で健康に不安のある方におすすめの医療保険です。ただ、持病があっても保険料の安い通常の医療保険に加入できる可能性はあるので、それでも加入できなかったときには検討してみると良いでしょう。


格安の共済が向いているのはこんな人

「格安で保障をつける」という点から、ここでは共済についてもご説明します。

共済とは特定の組織の組合員に対し、生命保険や損害保険と同様の保障を提供する事業のことを指します。例えば、共済にはJA共済、都道府県民共済、全労災、コープ共済などがあります。

共済の最大の特徴は、とにかく掛金が安いということです。民間の保険会社に比べ、共済は非営利事業なので掛金が安くなっています。

しかも決算(※)を行った際に余剰金があれば割戻金として還付されるので、ただでさえ安い掛金が実質的にはさらに安くなります。
※ その組合の1年間の収支を計算し、利益や損失を算出すること

しかし料金だけみるとかなり安いですが、共済は民間の保険会社に比べ保障内容が手薄になります。

■保障内容は組合によって決められたものが多く、必要な保障を自由に設計することができない
■老後に向かうにつれて保障が先細りする


保障の先細りについて、具体的な例を挙げて説明します。


【例】全労済・こくみん共済(医療安心タイプ)の場合
入院給付金が日額6,000円で、保険料は月々2,300円。

入院日額給付金が6,000円だったものが、満60歳になると3,000円、65歳で2,000円と少なくなっていきます。さらに満60歳を迎えると、女性特有の病気の手術をしたときの給付金や通院時の保障金が無くなってしまいます。保障期間に関しても、満70歳までしか継続できません。

掛金が年齢問わず一定なので、傷病リスクの小さい若年層には安いと言っても割安とは感じられないかもしれません。むしろ中高年の方にとっては、安い掛金で入院や手術の保障が受けられるのでおすすめできます。


シンプルで安い保険の方がお得

ここまで安い医療保険を選ぶべきポイントについて説明してきましたが、いかがでしたか?

今までのポイントをおさらいしておきましょう。

■医療保険は傷病時のリスクを抑えるために加入するもの
■国民皆保険制度でカバーしきれない部分を、最低限の保障でカバーすることが大切
■医療保険は種類が多いため比較検討してじっくりと決める
■必要最低限の保障であれば共済もある



医療保険は長い期間にわたって契約が続くため、決して安い買い物ではありません。ですので、しっかり比較検討を行い、シンプルで安い医療保険に加入すべきだと思います。

保障が少ない、担当者がいないなど安いものには理由がありますが、その理由をきちんと理解すれば、安い保険料で十分な保障を準備することができます。

また月々1,000円安くなれば、10年で12万、30年で36万円も削減できるので、削減できた費用は貯蓄に回せます。

これまで保険料は安いものが良いという内容でご紹介してきました。あなたが自分に合った安い医療保険に出会えることを願っています。

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