女性におすすめの医療保険をご紹介 女性は女性ホルモンのバランスの変化などによって体調を崩しやすく、妊娠・出産などに伴うものや、乳がん・子宮がんなど女性特有の病気は多くあります。

女性芸能人が乳がんになったというニュースを聞くと、「自分は大丈夫かな?」と不安になることもあるのではないでしょうか。

乳がんは日本人女性の12人に1人、年間約9万人がかかる病気であり決して他人事ではありません。病気になれば治療費も必要となります。

そのような場合の経済的な負担に備える方法として医療保険があります。
ここでは、女性におすすめできる、女性向け医療保険をご紹介します。


まず知っておきたい医療保険の仕組み

医療保険は病気やケガで入院や手術をした場合に、給付金が支払われることが基本になっています。

それに先進医療やがんなどの特定の病気を保障を手厚くする様々なオプション(=特約)を組み合わせることで、医療保険の全体が構成されています。

【医療保険】=【基本保障】入院・手術+【特約】先進医療・特定の病気の上乗せ保障・通院など

基本となる入院の保障は入院した日数に応じて1日あたりいくらという形が一般的ですが、最近では入院した場合には一律でまとまった金額の給付金が支払われるタイプの医療保険も増えてきています。

この給付金の額は治療費の自己負担分のほかに、差額ベット代や雑費などの諸費用、入院して働けないことによって減少する収入などをもとに医療保険に加入する際に設定します。

治療費については、健康保険などの医療保険制度で自己負担は原則3割となりますし、それでも自己負担額が高額となってしまう場合には高額療養費制度が用意されているため、よほどのことがない限り負担は抑えられます。


実は女性専用の医療保険は存在しない

医療保険のCMやパンフレットなどで「女性のための医療保険」のようなキャッチコピーを見たことがある方は多いのではないでしょうか。

また医療保険の加入を考えている女性の方から、「女性用の医療保険に入りたいんですけど」というご相談を受けることも多くあります。

確かに女性特有の病気を手厚く保障してくれる医療保険は多くの保険会社で取り扱われています。

ただ実際には女性専用医療保険というものが存在するのではなく、男性でも加入できる医療保険に女性特有の病気を保障するオプション(=女性疾病特約)をつけたものを「女性のための医療保険」というパッケージプランとして販売されているにすぎません。

医療保険に上乗せされる保障内容としては、入院した場合に受け取れる給付金(=入院日額)や手術に対する給付金が増額されることが一般的です。


どんな病気が保障されるの?

では、女性疾病特約で保障される病気にはどのようなものがあるのでしょうか。
こちらに関しては、医療保険会社ごとに対象とされる病気の範囲が異なるため一概には言えません。

医療保険会社で対象とされる主な病気は以下のようになります。


【ほとんどの医療保険会社で女性疾病特約の対象とされる主な病気】

乳がん・子宮体がん・子宮頸がん・卵巣がんなど女性特有のがん、帝王切開・多胎分娩・切迫早産・流産その他妊娠・出産に関連して生じる病気(*正常分娩は病気ではないので対象外です。)


【医療保険会社によって女性疾病特約の対象とされることのある主な病気】

上記以外のがん、甲状腺障害、貧血、関節リウマチ、胆石症、胆嚢炎、腎不全、腎結石、尿管・尿路結石など女性がなりやすいとされる病気


入院する原因として多いのはどんな病気?

CO・OP共済が共済金(≒給付金)の支払実績をもとに、成人女性の入院原因を調べた結果は以下のようになっています。

この結果、女性が入院する原因としては、がんや妊娠・出産に関するものが多いことがわかります。これらの病気は女性疾病特約の対象とされるものです。

ただし入院する原因は年齢によっても変わり、20代・30代の女性では妊娠・出産に関するものが多く、年齢が上がるにつれて、がんやリウマチなどの神経症、白内障などが増えていきます。

順位
原因
支払件数
入院日数の平均
1
異常妊娠・異常分娩
7,105
9.5
2
乳がん
6,236
12.1
3
白内障
3,410
5.2
4
切迫早産
3,286
27.4
5
胃腸の良性新生物
3,254
5.3
6
子宮筋腫
3,236
10.2
7
結腸がん
2,915
14.3
8
卵巣がん
2,817
12.2
9
卵巣腫瘍
2,237
9.7
10
神経症
2,230
51.2
総計

111,105件
16.9日

〈出典:CO・OP共済《たすけあい》成人女性の病気入院原因ランキング(2009年3月〜2010年3月)〉


どのくらいの保険料がかかる?

女性疾病特約の対象となる病気が原因で入院することが多いのであれば、女性疾病特約をつけておけば、もし入院することになっても多くのケースで手厚く保障されるので安心感は増します。

ただしそのために医療保険料が高額になってしまっては本末転倒です。
そこで女性疾病特約を付けた場合の医療保険料について、オリックス生命の医療保険「新CURE」を例に見てみましょう。

【条件】
30歳女性・120日型(三大疾病無制限)・保障期間:終身・保険料支払期間:終身・先進医療特約付加・特定疾病保険料払込免除特則なし(2015年5月時点)

【プラン①】入院1日あたり5,000円が受け取れるプラン
入院日額5,000円(手術給付金10万円/2.5万円)
【保険料】1,752円/月

【プラン②】入院1日あたり5,000円(女性疾病に該当する場合10,000円)が受け取れるプラン
入院日額5,000円(手術給付金10万円/2.5万円)+女性疾病特約(入院日額5,000円)
【保険料】2,082円/月(プラン①比 +330円)

【プラン③】入院1日あたり10,000円が受け取れるプラン(手術給付金も倍額)
入院日額10,000円(手術給付金20万円/5万円)
【保険料】3,392円/月(プラン①比 +1,620円)

この例では入院1日あたり5,000円が受け取れるプラン①の保険料に毎月330円プラスすることで女性疾病で入院した場合には入院1日あたり10,000円受け取れるようになります(プラン②)。

一方ですべての病気やけがの入院で1日あたり10,000円受け取れるプラン③にするには、毎月1,620円プラスしなければなりません。

プラン③では手術の保障も上乗せされるため単純な比較はできませんが、入院原因の半数近くを女性疾病特約に該当する病気が占めている中で、なるべく保険料の負担を抑えながら、保障はなるべく手厚くしたいという女性にとっては魅力的なのではないでしょうか。


女性疾病特約はつけておくのがおすすめ?

比較的少ない保険料負担で、入院原因の多くを占める病気を手厚く保障できる「女性疾病特約」ですが、必ずつけておかなくてはならないようなものではありません。

女性特有の病気だからといって、それ以外の病気よりも治療費やその他の費用が特別に多くかかるわけではないからです。

専業主婦や会社員・公務員の方であれば自営業の方に比べて、入院で働けないことによる収入への影響が比較的小さいことが多いです。

特別な事情がなければ余分に医療保険料を払って保障を手厚くしておく必要性は低いといえるので、入院日額5,000円〜程度の通常の医療保険に加入することをおすすめします。

逆に自営業の方であれば入院が収入に及ぼす影響も大きいことが多く、入院日額10,000円以上は受け取れるようにしておく方がいいでしょう。

ただ、女性疾病で入院すれば10,000円受け取れるけど、それ以外だと5,000円しか受け取れないというのでは、かかる病気によって保障が不足してしまう問題が生じるため、どの病気やけがでも同じ給付が受けられるよう、通常の医療保険に加入しておくのがいいといえます。

こうなるとほとんどの女性にとって「女性疾病特約」はつけなくていいことになります。

ただ妊娠や出産に関するリスクや乳がんなどが心配で保険に入ろうと考えている女性や、保障はなるべく手厚くしたいものの医療保険料負担は抑えたいという方にとって利用価値があることには変わりありません。


がん保険としての女性疾病特約がおすすめ

医療保険会社によっては女性疾病の対象範囲に、胃がんや大腸がんなど「すべてのがん」が含まれていて、女性疾病特約をつけることでがんの入院に対して保障を手厚くすることができます。

ただ、がんによる入院は長期化することもある一方で、全体としては短期化してきており通院での治療が増えています。

そのため、入院に対する保障だけではなく、がんと診断された時点でまとまった一時金が支払われる「がん診断一時金特約」や通院特約などを合わせることで医療保険に「がん保険」の役割を持たせることができます。

がんの保障を手厚くしようとして医療保険とがん保険の両方に加入すると、通常の医療保険でも当然がんは保障されるため保障が重複してしまい、その分医療保険料が割高になりがちです。それを避ける方法として「がん診断一時金特約」などとともに「女性疾病特約」を活用するのもいいでしょう。


私のおすすめ医療保険

「女性のための医療保険」の正体である「女性疾病特約」は必ずつけておくべきものではありません。

医療保険を選ぶ基準となるのは、まずメインとなっている基本保障がしっかりしているかや保険料水準などの根本的な部分です。

女性疾病特約にばかり注目していると選択肢の幅も狭くなってしまいます。

保険料についていえば、保険会社によって同じような保障内容にもかかわらず2倍以上保険料が違ってくる場合もあるため、医療保険に加入する際には様々な医療保険会社を比較して決めるようにしましょう。

その上で、基本保障がしっかりしており保険料も割安な保険としてオススメできるのは、前述の【オリックス生命 新CURE】や 【メディケア生命 メディフィットA】です。

この2つの医療保険は、基本保障もしっかりしており保険料も割安です。

どちらにも「女性疾病特約」をつけることができ、女性疾病の範囲に「すべてのがん」が含まれるためがん保険としても活用することができます。

いろいろな医療保険がありすぎて決められないという場合には、この2つをまず検討してみてはいかがでしょうか。




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