医療保険の選び方【年代・状況別】 医療保険はどのように選んだらいいのでしょうか。死亡保険なら死亡保険金をベースに保険料を比較すればいいだけですが、医療保険はそれほど単純ではありません。

保険会社が特色のある商品を出しているため、どの点を重視するかによって加入する医療保険が変わってきます。

また医療保険は考え方によって選び方が変わる一方、状況によっても変わります。独身の人が選ぶ医療保険と退職を控えた人が選ぶ医療保険は異なるため、年代・状況別に医療保険の選び方を解説していきます。

まずは次の資料をご覧ください。厚生労働省が公表している「患者調査」から年代別入院患者数を抜粋したものです。

傷病は一部のみ抜粋しています。入院患者数が少なく見えるかもしれませんが、これは任意に抽出した医療機関の9月1日~3日の3日間の入院患者数となります。

ですので「0」とあっても実際には一定数の入院患者数がいる可能性があります。年代が上がるにつれ入院患者数が増えますが、20代でも少ないというわけではないことがわかります。

こちらの資料は、医療保険に加入する際の参考にしてください。


※厚生労働省「患者調査」をもとに独自に加工


20代(会社に入って間もない独身)の医療保険の選び方

まずは、20代の医療保険の選び方からご紹介します。

20代は確率から見れば医療費の負担が大きくなる可能性が低く、会社に入って間もないため仕事を覚えるのが精一杯の時期で、医療保険について詳しく調べる時間がないと考えている方は少なくないと思います。

一方で、収入面では役職につくなど責任ある立場になるまでは不安定なこともあり、医療保険料の負担はなるべく避けたい。

このような状況を踏まえ20代の医療保険について考えてみます。

20代で医療保険に加入するメリットは終身医療タイプであれば、一生涯安い保険料で加入し続けることができること。

医療技術の進歩に伴い医療保険の保障内容が変化することはありますが、30代・40代で加入するよりも医療保険料負担は軽くなるのは明らかです。

収入面で満足できない時期だからこそ、医療費負担を軽減するために加入するという考え方も成り立ちます。


30代(子どものいない夫婦)

30代の医療保険の選び方です。

タイミングにもよりますが、子どもの誕生時に保険について考える必要がありますので、医療保険は子どもが出来てからとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
ただ可能であれば出産前に医療保険に加入しておきたいところです。

一般的に正常分娩は医療行為にあたりませんので医療保険の対象外ですが、帝王切開は医療保険の保障対象です。

子どもが生まれたときには学資保険や死亡保険の検討をしなければなりませんので、医療保険は先に加入しておいてもいいでしょう。

ただ注意点としましては、奥様が出産を機に仕事を辞めることを考えている場合、生命保険料控除が使えなくなります。

介護医療保険控除は年間保険料8万円超なら最大の4万円控除できますので、ご主人が医療保険料を負担するのも一つです。

加えて、これから子どもの養育費や教育費、住宅購入費用など大きなライフイベントを控えています。

医療保険に加入する際には、これらのイベント時に医療保険を解約しなくても済むように、ライフプランを立てることをお勧めします。


40代(子どもがいる家庭)

40代の医療保険の選び方を見ていきましょう。

すでに子どもがいる家庭の場合、これからかかる費用について積極的に調べ、現実的な支出額を推定している時期でもあります。

子どもがいない時期に比べ、支出に対する実感がわいています。 しかしどの程度費用がかかるかは、実際にエクセルなどでキャッシュフロー表を作成し、確認しなければなりません。

また今まで医療保険に加入していないと、子どもの誕生時に保険料の負担が一気に増える可能性があります。

保険料の負担だけを考えるのではなく、先ほどのキャッシュフロー表を作成し、どの程度の保険料まで支払うことができるか、シミュレーションしておきましょう。

医療保険に関しては、夫婦ともに加入しておくと医療費負担が大きくなったときには安心です。

医療保険に加え、がん保険に加入するかどうかも検討すべきですが、家族の収入面を支えている人に保障を厚くしておくのが一般的です。

これからどのくらい費用がかかるか心配な点はキャッシュフロー表でイメージをつかみ、可能であれば、退職後以降も継続して加入することを想定した医療保険選びをしたいところです。

50代以降の加入は保険料負担が大きくなるからです。 あくまで目安で、特約の有無によっても異なりますが、保険料は1年で500~1,000円程度上昇します。

40歳時の加入で毎月の保険料が3,500円であれば、60歳時に加入すると月々5,500円必要となります。


50代(子どもが独立した家庭)

50代の医療保険の選び方です。

50代ですでに子どもが独立した家庭の場合、すでに医療保険に加入している人も多いでしょう。

30代、40代で加入した場合は、無理して見直す必要はありません。

また何らかの治療のため、入院や手術をした方は、医療保険を解約してしまうと新たな保険に加入できなくなるか、不利になる可能性がありますので注意しましょう。

一方これから医療保険を加入しようと考えている場合、医療保険を活用する機会が増えてくる年代ですので、夫婦ともに加入したいと考える人もいらっしゃいます。

子どもの教育費支出はなくなり、あとは住宅ローンの完済を目指すのみ。

死亡保険も大きな金額は不要になりますので、退職後の生活資金準備を進めつつ、医療保険の検討をします。

30代、40代で医療保険やがん保険に加入していない人や不十分だと感じている人も加入するタイミングです。

医療保険は必要ないと考えている方以外は、今後の医療費負担を考え保険料が高くなる前に加入しておくべきです。


60代(退職間近の家庭)

60代の医療保険の選び方を見ていきましょう。

退職前最後の見直し時期となります。

退職金額がわかっていれば退職後の生活設計が立てやすいため、この時期に考える保険料は、計画的な支出の範囲内に収まります。

どのような生活を送りたいか、その中で医療費の負担により基本生活費は確保できるかなど総合的に考えた上で保険料をもとに医療保険を決定します。


年代別・状況別のお勧め医療保険の選び方

オリックス 新キュア

保険料を低く抑えたい20代、30代にお勧めです。

入院給付金日額を5,000円程度にとどめても、入院中の手術で10万円、外来で2.5万円を受け取ることができます。

特約を一切付けなければ、千円台で加入できます。

さらに三大疾病は支払限度日数が60日から無制限に、七大生活習慣病は120日に拡大しますので、長期入院になりがちな病気にも対応しています。


オリックス公式サイトでシミュレーション

日額5,000円(60日型)/終身保障・終身払/先進医療特約付
年齢
男性保険料
女性保険料
20歳
1,222円
1,427円
30歳
1,582円
1,707円
40歳
2,187円
2,022円
50歳
3,172円
2,772円
60歳
4,677円
4,007円
» 新CUREの詳細はこちら


チューリッヒ生命 終身医療保険プレミアムDX

小さい子のいる家庭や働き盛りの家庭向きで、20代後半から50代前半までお勧めできる医療保険です。

終身医療保険単独ではなく、病気やケガで働けなくなった場合の就業不能年金特約、ストレス性疾病に対応したストレス性疾病延長入院特約を付けることで、働き盛りの家庭を支える医療保険となります。


チューリッヒ生命公式サイトでシミュレーション

日額5,000円(30日型)/終身保障・終身払
7大疾病延長入院特約・先進医療特約・ストレス性疾病延長入院特約付き
年齢
男性保険料
女性保険料
20歳
1,572円
1,727円
30歳
2,062円
2,127円
40歳
2,817円
2,602円
50歳
3,927円
3,582円
60歳
5,542円
5,212円
» プレミアムDXの詳細はこちら


FWD富士生命 ゴールドメディ・ワイド(引受基準緩和型医療保険)

満40歳~80歳まで、持病があっても加入できる医療保険です。 持病をお持ちの50代、60代の中高齢の人にお勧めです。

告知内容は次の3つのみで、すべて「いいえ」なら加入することができます。
  • 最近3カ月以内に、医師から入院・手術を勧められた
  • 過去2年以内に、病気やケガで入院した、手術をうけた
  • 過去5年以内に、がん、肝硬変、慢性肝炎と診断された
なお、引受基準緩和型は一般的に契約後一年間に限り保障内容が半分になります。


FWD富士生命デジタルカタログより

日額5,000円(60日型)/先進医療特約付き
年齢男性保険料女性保険料
40歳
5,690円
5,085円
50歳
6,625円
5,880円
60歳
8,177円
7,165円



医療保険の選び方を参考にして、あなたの状況に合わせた選択を

これまで年代別・状況別に医療保険に対する選び方・考え方を紹介してきました。
また、年代別・状況別の考え方を踏まえた上で、お勧めの医療保険をピックアップしました。

医療保険の見直しを考えている場合、解約して新規に加入する方法もありますが、解約せず保障内容を上乗せする意味で追加加入する方法もあります。

この場合、病気などで加入しにくくなることもなく従来の保障を引き継げ、新規加入する保障は金額を抑えることで、保険料の負担が増えることを防ぐことができます。

皆様の状況に合わせて医療保険を選択してください。


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