医療保険の見積もりをする際、ネット上で一括見積もりをして比較することがあると思いますが、大まかな保障内容と保険料の比較はできるものの、それだけではどの医療保険が自分にとって最適なものなのかまでは分かりません。
保険商品は実に多くの種類があるため、比較する際の自分なりの基準を持っておかなければ、保険料が安いということだけで決めてしまい、本来は必要なはずの保障が不足していることも起こり得ます。
ここでは医療保険の比較をするために必要な知識をまとめましたので、医療保険の見積もりの際に参考にしてください。
目次
医療保険の見積もりの前に主な保障の種類を理解する
医療保険は各種特約も含めると非常に多くの種類がありますが、主だったものを紹介します。医療保険は基本的には以下のものから選択することになります。
入院費用の保障
病気やケガで入院した際の費用を保障します。医療保険のベースとなり、1日に入院に対していくら給付されるかという入院日額を決めることになります。また、1回の入院につき最大何日間の保障があるかも決めます。短いものでは30日、多くても120日や180日が最大になります。
手術費用の保障
病気やケガで手術をした際に給付されます。通所は入院日額を基本にして、5倍〜40倍で各生命保険会社が自動的に設定しています。日額の何倍になるかという設定は大きく2種類あり、手術の種類によって細かく決められているものと、日帰り手術は5倍、入院を伴う手術は20倍というようにほぼ一律にしてあるものです。
最近は後者の方が多くなっています。
通院費用の保障
治療を目的として通院の費用を保障するものですが、入院後の通院のみが対象となるケースが大半です。単品では販売されておらず、特約として追加するか否かを選べます。生活習慣病に対する保障
がん、心筋梗塞、脳卒中を含めた大きな疾病(7大疾病や8大疾病)を原因とする入院の場合に入院給付金や手術給付金を上乗せして支払うものです。単品での販売は見受けられず、特約として選択します。がんに対する保障
がんと診断されたときに受け取れる診断給付金や、抗がん剤治療を受けた際に給付金が受け取れるという保障です。がん保険という名称で単品でも販売されていますし、特約として主契約に付加するものもあります。
三大疾病に対する保障
がん、脳卒中、急性心筋梗塞の保障です。一時金が支払われるものや、入院日数が無制限になるもの、以後の保険料支払いが不要となるものもあります。介護状態に対する保障
介護保険は公的なものだけでなく、民間の医療保険にもあります。要介護2や要介護3となった場合に年金や一時金が給付されます。先進医療特約
先進医療を受けた場合に限度額の範囲内で実費を保障する特約です。女性疾病特約
女性特有の病気について、通常の保障に上乗せして保障があります。民間の医療保険は通常、主契約と特約で構成されています。主契約はベースとなる契約で、通常は入院費用の保障がこれにあたります。特約は主契約に上乗せするもので、加入時に選択することになります。
保険期間は2種類ある
医療保険を含めた全ての生命保険には、保険期間があります。いつまでその保障をしてくれるかという重要なポイントです。定期型と終身型の2種類しかないのですが、それぞれにメリット、デメリットがあるため、優劣をつけるものではありません。
定期型の特徴
定期型は、保障期間が10年や20年などのように設定されており、10年更新であれば10年後に自動更新をするか減額更新するか、更新をしないという選択をすることになります。保険料は、若いうちは安く、更新をするごとに上がっていくといった特徴があります。病気やケガをするリスクは年齢とともに上がるので、同時に保険料も上がる仕組みになっています。50歳を超えると、急激に保険料は上がります。
定期保険は終身保険に比べ、「解約返戻金」がない分保険料が割安です。保険料を安く抑えたい、けどある程度の保障も欲しいという人は、定期保険への加入がおすすめです。
また、定期型は保障が受けられる期間が決まっているため、解約にあたってのデメリットがなく、より条件の良い保険商品を見つけた場合、簡単に乗り換えることが可能です。
終身型の特徴
同一の保障が一生涯続くもので、保険料は加入時の年齢で決定され、更新がないため何年経過しても保険料が上がることはありません。解約返戻金があるものもありますが、解約を前提とした商品ではないため、解約返戻金が少なくても保険料が安いものをおすすめします。
保険料の払い方
保険料は保険期間中ずっと支払わなければいけないものではありません。保険期間が終身型であっても、保険料の支払いは60歳や70歳までに設定することができます。ただし、その分保険料は高くなるため、簡単にどちらが良いとは言い切れません。また、保険料の支払いは毎月払う方法以外にも1年に1回にする方法や、複数年分をまとめて払う方法もあり、毎月払うよりも割安になります。
医療保険の選び方
医療保険の種類と保険期間、保険料を支払う期間さえ理解できれば、あとはどのように組み合わせるかということだけです。この点についてはそれぞれの環境によって大きく左右される部分なので、考え方を紹介したいと思います。具体的には年齢、勤務先、収入、貯蓄額、健康状態によって考え方を変えると良いでしょう。
まず、年齢の観点からは、若年層の場合はあえて終身型にする必要はないと言えます。医療保険は日々進化しており、将来的に、より良い医療保険に乗り換える可能性が高いからです。
逆に高齢層は終身型の方が良いでしょう。乗り換える度に保険料がどんどん上がってしまうため、デメリットが大きくなってしまいます。
また、一度大きな病気をしてしまうと乗り換えることも困難になるため、新たに保険に加入ができない可能性も考慮に入れておく必要があります。勤務先と収入に関しては、会社員や公務員の場合は入院中も収入がありますが、自営業者の場合は激減することがあります。
その場合の収入保障という面も考慮に入れる必要があります。自営業者の場合は終身型と定期型を併用することも一考です。終身型をベースに、引退するまでは定期型で上乗せをするという方法です。
また、大きな病気に対して手厚くするために、三大疾病特約や生活習慣病特約を付ける手段も考えられます。
貯蓄に関しては、少なければ少ないほど医療保険は必要です。多少保険料が高くなったとしても、もしもの時に医療費が支払えないということにならないように備えておく必要があります。
逆に、いつでも使えるまとまった現預金がある方は日額を抑えても問題ありません。
最後に健康状態ですが、持病があると医療保険は入りにくくなります。最近は持病があっても入れる医療保険も増えてきましたが、選択肢としては少なくなりますし、保険料も高くなってしまいます。
ネットでの見積もりだけだと迷ってしまうという方は
ここまでご説明したポイントを押さえてから医療保険の比較をすると、よりあなたに適した医療保険商品を選ぶことができます。しかし、実際には比較するのが難しい、細かい保障内容なども多々あるのが医療保険です。
そこで、最終的な医療保険選びで迷われている場合には、保険の専門家に相談をすることをおすすめします。
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