このコンテンツでは医療保険の上手な見直し方と保障内容の変更のタイミングを考えるコツについて紹介していこうと思います。
医療保険の見直しをするべきかどうか悩みますよね。せっかく入った医療保険を解約するのはもったいない気もしますし、見直しの手間もかかります。
一見すると医療保険の見直しって失うものが大きいように思えます。しかし、今以上に自分に適した保険を選ぼうと思うと、見直しをすることはとても大切です。
このコンテンツでは医療保険を見直すメリットと保障内容を見直す際のコツについてまとめているので、読んでいただくと前向きな気持で医療保険の見直しができますし、見直しのメリットにどのようなものがあるのかわかります。
それでは早速ご紹介していきます。
目次
医療保険の見直しを行う3つのメリット
医療保険の見直しにはこれから紹介する3つの大きなメリットがあります。- ・今のあなたに最適な保障プランが手に入る
- ・生涯での保険料の支払い額を下げられる
- ・最新の治療方針に対応したプランに入れる
ここで一覧にした医療保険の見直しの3つのメリットの詳細につきましてはこれから紹介していきます。
今のあなたに最適な保障プランが手に入る
まずは、あなたが現在加入している医療保険はいつまで保障続くのか確認することが大切です。終身タイプなら一生涯ですが、定期タイプだと5年、10年といった期限があります。定期型の医療保険の場合、保障期間が満期になったタイミングでプランの見直しが必要になります。「見直しが必要になる」という言葉を聞くとネガティブに感じるかもしれませんが、医療保険の見直しはとてもポジティブなことです。
まず、5年前と10年前では医療保険に求める内容が変わることが多いです。例えば、体力がある30代の頃には気にしなくて済んだガンになるリスクは、体力の衰えが目立つ40代になると気になると思います。
がんのリスクが高まる時期にがんを気にせずに加入した医療保険を継続していてもその時の保障がありません。がん予防は極端なケースですが、定期的に保障内容を見直すことによって、今のあなたが備えるべき病気に対する保障が手に入ります。
生涯での保険料の支払い額を下げられる
医療保険の見直しを行う2つめのメリットは生涯での支払い保険料の総額を下げられることです。一般的に定期型の医療保険は大体10年ごとに更新時期がやってきます。医療保険の保険料は病気になるリスクに応じて金額が増えるので、年齢が上がるにつれて保険料が上がります。20~40代くらいまでは上がるといっても少額です。
ただし、50代くらいから一気にはね上がり、それも1.5倍~2倍くらいの金額になります。仮に今、40歳の人が医療保険に月10,000円払っている場合50歳で15,000円、60歳で30,000円、70歳で60,000円となります。
年金が唯一の収入源になる60代以降に月6万円の保険料を払うのは実際難しいです。保険料を払えなくなるばかりか、下手をすると老後破綻に陥る可能性があります。
保険料の支払いで老後破綻にならないコツは、定期型の医療保健を見直して終身型の医療保険に切り替えることです。
40代の終身型の医療保険は定期型の医療保険と比較すると1.5倍~2倍程度の保険料になる反面、保険料が一生涯変わらないというメリットがあります。仮に毎月1万円の定期型の医療保険を2万円の終身型の医療保険に切り替えたとします。
この場合、毎月の保険料を一生涯2万円に抑えられるので、70代になって6万円の保険料を支払うといった状況を防げます。
短期的に見ると保険料が増えるのは痛いですが、長い目で見るとトータルの支払保険料を下げることができます。
最新の治療方針に対応したプランに入れる
医療技術は日々進歩します。昔はメスで切り開くような手術も、今は腹腔鏡手術という小さな穴を開けるだけで治療できるようになっています。医療保険もその時その時の医療に合わせ保障内容を変えているのですが、古い医療保険は最新の治療方針に合わない恐れがあります。特にポイントになるのが、入院の免責期間・手術の種類・先進医療への対応という3点です。
それぞれ詳しく解説していきます。
入院の免責期間
入院の免責期間というのは、入院給付金が支払われる条件日数のことを指します。例えば条件日数が5日以上の場合、5日未満の入院の場合は入院給付金が支給されない上に入院日数が5日以上であっても最初の4日分はもらえません。医療保険加入者からすると、非常に不便な入院の免責期間は現代の医療保険ではほとんどありません。医療が発達していて入院期間が短くなっている現代の医療では、入院の免責期間がある医療保険では給付金が一切もらえないリスクがあります。
入院期間が短くなった現代の医療のトレンドを考えると入院の免責期間がある保障内容の見直しは必須と言えます。
手術の種類
昔の医療保険は保険会社が定めた88種類の手術しか対応していません。では今の保険はというと、健康保険連動型といって、健康保険に算定される手術であれば一部を除きほぼ支払われます。古いままの医療保険に加入し続けると、給付の対象範囲が制限されて病気になった時に保障が受けられないなんてことがあります。保障対象の範囲を見直すためにも定期的な医療保険の見直しは大切になります。
先進医療への対応
最近の医療保険には必ずと言っていいほど先進医療に対する保障がついています。先進医療に対する保障というのは最先端の医療をうけることができるもの、と思いがちですがちょっと違います。先進医療に対する保障の内容を紹介するためには、そもそもの健康保険制度の話からする必要が出てきます。
今の健康保険の制度では自己負担が3割~1割となっていますが、自由診療つまり保険適用外の診療を行った場合、全額自己負担が基本です。
この例外が先進医療です。先進医療として認められる治療であれば、技術代は10割自己負担が必要ですが、それに伴う入院などの費用は3割で良いとされています。
昔の医療保険ですと、先進医療が保障内容に含まれていないことがあります。それに先進医療保障の内容に含まれる手術内容もその都度変更されます。この点を考えると先進医療の保障を求めるのでしたら保障内容の見直しは必須と言えます。
保障内容の変更の最適なタイミングはいつなのか?
ここまで医療保険を見直すメリットについて紹介してきました。ここからはどのタイミングで医療保険を見直せばよいのかという保障内容の見直しのベストなタイミングについて紹介していきます。実は医療保険の見直しには最適なタイミングがあります。それはどんな時かといいますと生活環境が大きく変わるタイミングです。
就職、結婚、出産、住宅購入、離婚、退職といった人生の一大イベントが起こるとき、人生設計の見直しをされる方が多いと思います。最適な医療保険の保障内容はあなたのライフプラン次第ですので、人生設計の見直しに合わせて保障内容の見直しも必要になります。
例えば、子供が生まれれば親として責任が大きくなります。自分の身の安全よりも子供の将来の幸せに備えたいのでしたら、今の保障内容を見直して死亡保障付きの医療保険に入るのが良いでしょう。
他にも転職で給与が大幅に減った場合、医療保険の保障内容を見直して保険料を落とすことは家計を大きく助けます。それに専業主婦をやっていた時と離婚後シングルマザーになった状況では求める保障内容も変わるはずです。
いずれにせよ環境が変わると人生設計の見直しが必要になるので、自ずと医療保険の見直しをする可能性が高くなります。離婚・出産・結婚・転職のような自分の生活環境が一新される際は保障内容の見直しをすることをおすすめします。
終身型の保険の見直し方と見直す際の注意点
医療保険の見直しをする際に一番大変なのが終身型の医療保険に加入しているケースです。終身型の医療保険というのは、保障の見直しを前提とせずに保険加入時に保障内容を確定させる医療保険です。
終身型の医療保障は保障の見直しができない以上、保障内容を見直すということは終身型の医療保険を解約することになります。終身型の医療保険の見直しでネックになるのが毎月の支払い保険料が確実に上がることです。
例えば30歳の時にガン保障と入院保障が付いた毎月の支払額が4千円の終身型の医療保険に加入したとします。終身型の医療保険は、加入年齢が上がるにつれて毎月の支払い保険料が徐々に上がっていきます。
つまり、終身型の医療保障の見直しをすると確実に毎月の支払い保険料は上がります。保障内容の見直しが必要だと分かっていても保険料が上がるのはあまりいい気分はしないですよね。
ですが、終身医療保険の特性を考えると毎月の支払い保険料は若い時の方が低く収まります。それに今のあなたに全く合わない保障内容の保険に加入し続けるのはあまりおすすめしません。
保険料の値上がりは嫌かもしれませんが、早期に見直した方が保険料の値上がり幅を最小限に抑えることができます。
終身型の医療保険の見直しのコツというのは、保障プランの見直しが必要だと分かったタイミングでスパッと乗り換えることです。
もちろん保障内容の見直しを行うべきかどうかの判断が難しい時があると思います。そういった時は当サイトの「医療保険コンシェルジュ」にご相談下さい。保険のプロがあなたの状況や条件から最適なプランをご提案します。
次に医療保険を加入するポイントについて解説したいと思います。
新しく加入する医療保険を選ぶ際のポイント
ここまで医療保険の見直しのメリットと見直しの際の注意点についてまとめてきました。そこでここからは保障内容の見直しを行った上で次に入る医療保険をどのように選べばよいのかについて紹介します。医療保険に限らず保険というのは不安に備えることが主な目的です。そもそもの目的に立ち返ると新しく加入する医療保険の選択を誤らないためにも今の心配事を書き出してみることをおすすめします。
例えば今正社員の方の場合は、仮に大きな病気で入院をしても有給や休職時の傷病手当金で収入がゼロになることはありません。有給や傷病手当金の存在を考えると入院時の入院保障はそこまで手厚くする必要はないと思います。
その一方で何十万円、何百万円の手術代がかかる先進医療の治療費に関してはサラリーマンの給与では簡単には支払えないと思います。この場合、先進医療保障が手厚くなるような保障プランの医療保険に加入するのが良いでしょう。
また、適切な入院保障額は今のあなたの立場によって変わります。例えば、今のあなたが正社員なら有給が使えますが、子育てと家計を支えている非正規のシングルマザーの方でしたら有給を使うのは難しいと思います。
シングルマザーのケースですと当然入院日額はサラリーマンのケースよりは格段に高く設定する必要があります。1つの目安となる入院日額は有給が使える正社員は日額5,000円~10,000円、簡単に休めない自営業やシングルマザーの方は10,000円~20,000円です。
手術保障と入院日額以外に見直しをしたい点は、保険料の支払いの期間です。掛け捨て型の医療保険の場合は関係ありませんが、終身型の医療保険には払込期間があるタイプと生涯保険料を支払い続けるタイプがあります。
どちらのタイプにも良い点と悪い点があります。
例えば、払込満期が60歳の医療保険は60歳まで保険料を支払い続ければ一生涯保障を受け続けることができます。サラリーマンの間に保険料の支払いを終えることができるので老後に医療費が払えず解約せざるを得ない状況は起こり得ません。
デメリットとしては、本来60歳以降も払う予定の保険料を前倒しで払っている形になるので、一月あたりの保険料負担は上がります。それに途中で保障プランの見直しをしてしまうと前倒しで払っていた保険料が無駄になってしまいます。
それに対して一生涯払い続けるのを終身払いといいます。生きている限りずっと支払いが続くのはデメリットになります。しかし、毎月の支払額は○歳払済タイプと比べると少なく収まりますし、前倒しで保険料を支払う必要が無いので保障内容の見直しがしやすいというメリットがあります。
入院日額・手術保障の度合い・支払い満期という3つの見直しポイントをきちんと押さえることが医療保険の見直しの肝になります。医療保険の見直しの際はこの3点の条件を明確にした上で加入する保険を選ぶことをおすすめします。
また、医療保険のさらに詳しい選び方に関しては「医療保険の選び方 ~年代・女性・がん保険~」でもご紹介しているので、読んで頂くとより最適な医療保険ができます。
保障内容を考え直す際の5つのポイント
ここまで医療保険の見直しのメリットと見直しのコツについてまとめてきました。最後にここまで紹介した医療保険の見直しのポイントについて改めて振り返ってみます。
5つの見直しポイント
プランを変える前に今の保障内容を確認する
可能な限り終身型の医療保険に入るようにする
見直しの最適なタイミングは環境が変わる時
保障の見直しは早期のほうが結果的にお得
プランを変える際は今の不安を明らかにする
プランを変える前に今の保障内容を確認する
可能な限り終身型の医療保険に入るようにする
見直しの最適なタイミングは環境が変わる時
保障の見直しは早期のほうが結果的にお得
プランを変える際は今の不安を明らかにする
ここでまとめた5つのポイントを念頭に入れた上で保障内容を見直しされることをおすすめします。
保障内容の見直しは一見すると面倒ですが、結果的にあなたの人生にとってプラスの影響を与える可能性があります。
それに医療保険の見直しは早ければ早いほうが良い傾向があります。見直しの必要性を感じたらすぐに保障内容の見直しをすることをおすすめします。
また、当サイトではあなたにおすすめの保険がわかる「保険診断」や、保険のプロの電話相談できる「医療保険コンシェルジュ」もご用意しているので、ぜひご利用下さい。